ビルボードアイドルをアリーナ最前で見た話

 

 

 

 

 

こんにちは おろ…朝です 

正直講義に出られるようなテンションと体調ではないが留年の恐怖に勝てないので大学に向かっている ゲロゲロピー

 

昨日は静岡の競技場でスーパーワールドクラスデンジャラスアイドルたちの公演がありました。競技場なのでキャパは桁外れ。大体メッカ。

 

二週間前、そういや発券してねーなと思いど田舎のローソンでチケットを出し、ローソンでウワーー?!?!と絶叫したところからコンサートは始まっていた(ローソン)

 

わたしはコンサートたのしい!コンサートならなんでも行く!というコンサート大好き芸人なので、席の良さは割と二の次なところがあり(良ければ良いに越したことはないが)どこでもいいから会場に入れてくれ、というスタンスでみんなを応援している。

 

 

ただ現在の防弾少年団の勢いは普通ではなくチケットが全く取れないためこの1公演しか当選せず…。しかし二週間前、わたしは券面の文字を確認しローソンで絶叫した。最前列だったのです。

 

たまたま実家に帰っていたのでパニックになりながら母に話したら「そのチケットもしかして金になるんじゃ…?」ときり丸みたいな顔で言っていた 高額転売は違法です

 

同行の友人に秒で連絡し、二人で大騒ぎ。このまま死ぬかもしれん、死と引き換えに手に入れた地獄へのチケットかもしれん、、と躁鬱状態でコンサート当日までを過ごすことになった。

 

 

もう何か全てを手に入れた気分だったので当日まではなんでも頑張れたしとにかく堂々と歩けた。ラブラブカップルがいようがほんわかファミリーがいようが単位がなかろうが彼氏がいなかろうが「ワタシハサイゼンデス」と心の中の宣教師がお告げをしては世界が明るく見えた。

 

 

 

 

 

そして迎えた当日。連日のパックでバッチリ整えた肌!ちゃんとエクステ!泣いても濡れてもいいようにガチガチに固めたメイク!よっしゃ行くで〜〜!と会場に向かった。会場にはいつものごとく神スタイルのお姉さんや可愛い顔面のオタクがゾロゾロいて いつもなら鏡の中のゴリラに凹むところだが絶えることのない「ワタシハサイゼンデス」のお告げ。世界は明るい。

 

 

 

リハが始まり、会場外で音漏れを聴きながらすでに夢か現実かわからなくなった。コンサート前のあのワクワクってほんとに年々薄れたりしないんだなあ。慣れないなあ。

 

 

 

 

しかも帰りはたまたま会場でバイトしてた友人が車を出してくれることになり、あの地獄絵図のような電車に乗らなくて済むことに。同行の友人とおにぎりを食いながら 「今日俺ら世界一幸せだな。今日死ぬんだな。」と無理心中前みたいな会話が続いた。

 

 

 

 

いよいよ会場に入りとりあえず席に着く。遠い、入り口から一番遠い。途中でゾロゾロと座り出すみなさんを気にも溜めず歩く。ワタシハサイゼンデス。

 

 

 

 

 

もしかしたら座席予想図が違うことがあるかもしれないので油断してはならんと唱えながらも口角はゆるゆるガバガバ。そしてチケットの券面と一致する席はやはり最前列。目の前にステージがある。意味がわからなくなった。ここはだれ?わたしはどこ?

 

 

 

 

最前が人生で初めてなだけでなく、アリーナが初めてで(運が死んでいる)シンプルパニック。ここはだれ?わたしはどこ?あなたはなに?

 

 

友人は本職がNCTのオタクで 自分がこんなところにいたら殺されるんじゃないか、特定されて刺されるんじゃないか、とトリッキーな不安と戦っていた。

 

その後も二人で末法発言のオンパレード。わたしはジンの、友人はナムジュンのうちわを眺めながら「カラコンさえいいな」「自分でつけたのかな」

 

開演前の時点で疲れ果ててしまい、だんだん思考も回らなくなった結果友人は「今のわたしは大笑顔」などと耳にしたことのない単語を呟いていた。大笑顔?

 

いつもはしばしば見ることになる大きな画面も今回は近すぎて首が痛い。ステージ上にカバーがかけられているデカイ何かしらの2つ並んだ舞台装置さえもしっかりと見える。「あのセットはなんだろう」とセットに興味を示す友人。「あれかな…なんかデカイ文字の台…」「デカイ文字?」「防弾少年団。ラップモンスター。ってデカイ文字が置いてあるかも…どうしよう…」「それはなに?」

 

MVの音量が上がりコールが始まる。照明がチカチカと派手に光り出した。いつ出るんだ、いつ出るんだ……という緊張と興奮でボルテージは最高潮。もう1分で出てくる。しかしあまりに緊張しすぎて完全に計算を間違え水をがぶ飲みした私、ここで衝撃の

 

 

 

 

「トイレ…………行きたい…………………」

 

 

 

 

 

でもこの日本ツアーはこれが最初で最後の公演。しかも自力で当てた、全て今日にかけてきたアリーナ最前列。王子様が登場してくるオープニングを見逃すわけにはいかないのだ。もう音流れ始めた。舞台装置動き出した…デュオニュソスだ。…当日のワクワクを削らないようにセトリを見ないで参戦するのでオープニングがデュオニュソスだとわかり興奮と尿意でパニック。「エッアッデュオニュソス?!?!トイレ行きたい!!!!デュオニュソス?!、?!トイレ?!?!?!?!デュオニュ?!トイレソス!?!?!」

 

 

そしてわたしは決意した。今ここで膀胱の1つや2つ、破裂したって大したことではないと。一人間に膀胱を破壊しようと決意させるワールドスターやはり普通ではない。

 

 

そのままテンションマックスでオープニングを耐えた。正直飛び跳ねるとわたしの膀胱が繚乱少年団だったがメンバーには興奮を伝えなくてはいけないのでボムとうちわをコンマ秒単位で振った。

 

 

無事オープニングステージに勝った私はVCRが始まるやいなや「トイレ行く」と呟き猛ダッシュ。背中から友人の「いっ、今?!?!…」という声が聞こえたけどもう振り返りはしない。

が、猛ダッシュしているとスタッフに「走らないで!!!」と怒られるのでスタッフが見えてきたらゆるやかに競歩に変える。トイレに向かう全員がその戦法で向かっておりアリーナは小学校の廊下と化していた。義務教育の賜物。

 

 

おかげでJ-hopeのセクシーステージはほぼ見れなかった。トイレのなかでHOPE、HOPE唱えたのでめちゃくちゃ陽気に放尿する人みたいになってしまった。お願いだから私を許してホソク…… 私は膀胱を破壊するつもりでいたけどあのまま推しの真正面で漏らすことは女としての最後のプライドが許さなかったの………… 

 

いつ君たちに会えるかわからないのでもう生涯水分は摂らない…と末法思想に陥ったオープニングステージだった。みなさんも気をつけてください。